2022.03.02 Wednesday

伝統的「摺り」の仕事【東京浅草「木版館」】

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    先日の帰省の途中で、娘の仕事場にお邪魔してきました。そこは浅草の「木版館(もくはんかん)」。娘はそこで木版画の摺り(すり)の仕事をしています。2年3ヶ月ぶりに伺ったのですが、いつも会ってるみたいに温かく向かい入れてくれました。

     

    木版館は、日本に古くから伝わる技法を使って木版画を製作販売している、カナダ人のデービッド・ブルさんが主宰する工房です。日本人はもとより様々な国の人が働いています。コロナ禍で帰国した職人さんも多く、摺り体験もできなくなり、1階のお店も閉店しましたが・・・ もともと主力だった海外向け通信販売にさらに力を入れ、たくましくコロナ禍を生き抜いています。

    木版館でのデービッドさんたちとの会話や、木版館の様子には未来のヒントがいっぱい。私の日常からは異次元空間の宝箱のような場所です。

     

    ■木版館のホームページ

    https://mokuhankan.jp/index.php?route=common%2Fhome&fbclid=IwAR0Pm-cPy_1y2rJmjDBdZ-PGtHmGVFHTM0rlXVXxQs5HSRYV_tLrV9pA0qQ

    ■木版館のFacebookページ

    https://www.facebook.com/mokuhankanJP/

     

    画像は、我が娘が摺っているところ。右の写真のお茶碗がこの日摺り上げた状態。この画像の前に10数回の摺りで色を重ねていて、このあともまだ重ねるとか。手作業で摺り込んだ作品は、間近で見ると不思議な奥行きを感じます。凹凸もあります。

    この伝統技法の摺りは、和紙の繊維の中に顔料を入れ込む作業なんです。普及している印刷は、表面にインクを塗る感じなので、同じように見えて全く違います。そうそう、摺り中の和紙は常に湿らせた状態なんですよ。面白いでしょ。



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